MY BEST DREAM

『私の夢』
6年4組  真壁愛良
 将来の夢って何?と最近よく聞かれます。そうすると、答えるのにとても困ります。なぜなら、私の夢は、たくさんあるからです。その中でも一番大切にしたい夢を、小学校を卒業するにあたってこの文集に書こうと思います。
 私の家族は四人家族です。お父さんとお母さんと、お兄ちゃんです。お兄ちゃんは、少し年上だからといってよく私をいじめてきます。そんなときには、私も負けたくないのでけんかをしてしまいます。
「けんかするほど仲がいいって言うのよ」
とお母さんによく言われます。いじっぱりでいじわるだけど、私はお兄ちゃんが大好きです。
、 お父さんとお母さんは中学生の時の同級生です。中学のときから仲が良くて,高校を卒業してから結婚したそうです。お父さんはプロボクサーです。毎日とてもたくさんの練習をしています。
 私が小さいとき、1度だけお母さんに連れられてジムへ練習を見に行きました。いつもはやさしいお父さんが、とてもこわい顔をして練習をしていたのを今でもおぼえています。そんなお父さんを見て驚いた私に、お母さんは
「愛良、お父さんは人より何倍もがんばって練習しているのよ」
と言いました。とっても痛そうなのにどうして、と聞くとお母さんは、
「お父さんは、本当にボクシングが好きだからよ」
と答えました。
 夜、家に帰ってからお父さんにそのことを話すと、
「そうか、お母さんはいつもお父さんのそばで見ていたからよく知っているんだね」
と言いました。お母さんも、お父さんが言うのを聞いてうれしそうでした。その時のお父さんとお母さんの顔を見ていると、とってもわかりあっているんだなと思ってうれしくなりました。
 お父さんとお母さんは時々けんかをするけど、とても仲がいい2人です。お兄ちゃんは、
「きっとまだ新こん気分なんだぜ」
とときどき言います。そう言うお兄ちゃんもうれしそうで、私もそれを聞くとうれしくなります。
 私の一番の夢は、大人になったらお父さんとお母さんのようになりたいということです。そして、お父さんやお母さん、お兄ちゃんといつまでも仲良く暮らしたいと思います

  


 愛良から見た両親・・・のイメージです。
 私の中では、以前UPした『卒業の日』と対の作品になっています。『卒業の日』が蘭世の日記なら、『MY BEST DREAM』は愛良の日記か作文・・・となんとなく決めていました。
 6年生の少女の書く文章・・・というイメージは難しかったけど、本当に暖かい真壁家の様子が少しでも伝わればいいなと思います。しかし、卒業文集でこんなふうに書かれて、蘭世はともかく俊パパの反応はいったいどんなふうだってのでしょうか? (きっと神谷さんにからかわれるんだろうなあ・・・)



  

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